火事

女王の教室を見終わって、INしようかと思い2Fの自室に行ってPCつけて、起動中暇だらベランダで涼んでいると、西の方の空の中に黒い煙が・・・。煙突にしては煙が太すぎるし、出てる位置がおかしいなぁ・・・と思いつつ、隣の部屋の妹にも見せる。
4分ほどしてサイレンの音が聞こえた。さらに30秒ほどして「あれ近いよね?近いよね!?」という野次馬(男女2人?)の声が道を通り過ぎた。まさかと思って外をベランダから見ると、煙の根元がちらちら光っている。
間違いない。火事だ。しかも町内。
1Fでマターリしていた親もベランダに連れて行く。「結構近いな」父はそういいながら外に出る準備を始めた。俺もサンダルを足につっかけて、煙の発生源まで走った。人が少しずつ外に出始めていた。
現場につくと、家が一軒かなりの勢いで燃えていた。火事を生で見るのは初めてだ。見物人が集まっているところに消防車が到着する。放水はまだ始まっていない。
炎の勢いは確実にエスカレートしていた。中からガラスが妙に重い音を立てて割れるのが見えた。周りの住宅は大丈夫だろうか。確認したところ燃え移ってはいないようだ。
放水が始まった。近くの住民もシャワーホースで加勢を試みる。気づけば野次馬は4倍ほどになっていた。現場周辺の気温が徐々に上がっていて、気づけば汗だくになっていた。
これ以上いても埒があかないので帰ろうと思い家を目指し駆け出すと、母と妹も来る途中だった。状況を説明すると、どうやら帰ることにしたらしく、とりあえず家に戻りベランダから様子を見る。火の勢いはさっき見たときよりひどそうだ。煙が見えた時点で携帯をもって調べに行けば通報できたかもしれないなと思いつつ、リネにINしこのことを話す。しばらくして父が「鎮火したみたい。全焼らしい」と言って来た。俺は見なかったが、救急隊が担架を持って駆けつけていたらしい。大丈夫だろうか。死者やけが人がいないといいのだが。

地震が起きたら火事がそこらじゅうで発生すると思うとぞっとした。パトランプが煙の根元で光りつづけていた。